「ボールペン字をきれいに書くコツってどんなのがある?」
「ボールペン字が上手くなる練習方法って何をしたらいいの?」
「ボールペン字上達のポイントを知りたい!」
文字が汚いと相手に与える印象も悪くなってしまうため、なんとかきれいな字を書けるようになりたいものですよね。
そこで今回は、ボールペン字をきれいに書くコツを分かりやすく解説していきます!
ボールペン字が上手くなる練習方法やポイントもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
ボールペン字を綺麗に書くコツは2種類
ボールペン字を綺麗に書きたいと考えても、何から始めればいいか見当がつかない人がいるのではないでしょうか。
ボールペン字を綺麗に書くコツは大きく分けて、「文字のバランスを整えること」と「文章全体のバランスを整えること」の2種類あります。
この2つはそれぞれ分けて学習することで理解しやすく効率が上がりやすいので、1つずつしっかりと覚えていきましょう。
【ボールペン字のコツ】文字のバランスを整える
まずは、1文字1文字のバランスを整えて、文章を書く前の基礎を作り上げましょう。
いくら文章のバランスをとって綺麗に書けても、文字が汚ければ台無しになってしまいます。
文字のバランスを整えるコツは8つあります。
- 右上がりを意識する
- 文字の右下を一番低くする
- 文字の書き始めに斜め45度の打ち込みを入れる
- 漢字の中に含まれる一・二・三を意識する
- 偏は右端を揃える
- 文字の隙間の大きさを均等にする
- 文字の主役となる線を意識する
- ひらがなは文字のつながりを意識する
それぞれのコツを解説していきますので、しっかりと自分のものにしてくださいね。
①右上がりを意識する
ボールペン字を綺麗に見せる方法として、横線の角度はとても重要になってきます。
活字であると横線の傾きはありませんが、手書きは6度ほど右上がりに書くことで整って綺麗に見えるので是非覚えておきましょう。
右上がりの字はそうでない字を比べるとしっかりと整って見えるので、気になる方は同じ文字を右上がりとそうでないものを書いて比べてみましょう。
右下がりや平行な線はゆるくぼやけた印象の字になってしまい、いくら丁寧に書いても綺麗には見えず理想とする字には近づけません。
6度の右上りは美しい文字を書くための有名なコツなので、すべての文字の横線を右上がりに書けるように練習しましょう。
②文字の右下を一番低くする
文字の右下を一番低くすることで、バランスのとれたきれいな字に見せることができます。
6度の右上がりだけでは文字が斜めになっただけで、バランスが取れていない不安定なイメージを持たれてしまいます。
このバランスを整えるためには文字の右下に来る点画を一番低く書くことで、どっしりと安定した文字に見えるので是非試してみましょう。
「6度の右上り」と「右下の点画を低く」と言うコツはセットで初めて本来の効果が得られますので、片方だけにならないようにすることがポイントです。
「美文字」などの右下に伸びる払いがある字は特徴が出やすい単語と言えますので、一度書いてみて効果のほどを見てみるとより実感が湧きます。
③文字の書き始めに45度の打ち込みを入れる
文字の中には打ち込みを入れることで綺麗にみえる文字と、幼稚に見える文字があるので書き分けなければいけません。
打ち込みが必要な文字は漢字とカタカナで、打ち込みの角度は45度を目安に書くと引き締まった綺麗な文字に見えるでしょう。
逆にひらがなやアルファベット、数字は打ち込みを入れてしまうと、幼稚に見えてしまうので注意が必要です。
数字とアルファベットは書き始めと終わりをピタッと止めることで、整った綺麗な字に見せることが可能になります。
④漢字の中に含まれる一・二・三を意識する
先ほど横線は「右上がり」と「右下を一番低く」と解説しましたが、漢字によく含まれる一・二・三の文字には特徴的な書き方があるのでしっかりと覚えましょう。
まず、「一」の場合は弓のように反った線を書きましょう。
次に「二」の場合は上の線を右上がり、下の線を弓のように反らせて書きましょう。
最後に「三」の場合は1番上の線を右上がり、2番目の線を並行、3番目の線を弓のように反らせて書きましょう。
こうすることで「右上がり」と「右下が一番低く」の2つのコツがクリアできますので、意識して書き分けることが重要です。
⑤偏は右端を揃える
偏とつくりが合わさった文字は左右のバランスが崩れやすいため、それぞれのバランスの取り方を覚えていきましょう。
偏のバランスとしてつくりをゆったり書けるようにするため、縦長で文字の中央部に寄せて書きます。
細く中央に寄せることでつくりとのバランスが取れ、綺麗な字が書けるようになるでしょう。
木偏であれば縦線を3対1の箇所に入れることでバランスの整った字に見え、その後のつくりについても格段に書きやすくなります。
金偏は画数が多くバランスを取るための練習に最適で、金偏が使用されている「銀」は右上がりを守ることで綺麗に見せることができます。
⑥文字の隙間の大きさを均等にする
文字の隙間とは線と線の間を指し、この隙間が均等に取れると整った綺麗な字に見えるでしょう。
字が汚くバランスが崩れた印象に感じられる原因のほとんどが線と線の間の隙間が均等でなく、形が崩れて見えることによります。
ボールペン字以外でも隙間の重要性は説かれていて、書道でも余白に集中しバランスを整えなさいと教えられるほど隙間の均等は重要と言えるでしょう。
「美文字」という単語の隙間を均等に開けた場合と、隙間を不均等に開けた場合では綺麗さが全く異なりますので、バランスの取れた空白を意識することが重要です。
ボールペン字の練習帳やボールペン字講座などでお手本を見る際には、線と線の隙間をしっかりと理解し再現すると綺麗な字が書けますよ。
⑦文字の主役となる線を意識する
字を書くときに線の中で、どれが主役になるかを答えられるでしょうか。
文字には強調すべき主役の線が存在し、その線を際立たせて書くことで綺麗に見え、バランスの取れた字になるので忘れないようにしましょう。
青という文字を例に挙げると4画目になる横線が主役となり横に長く目立たせ、その他の横線は長さを均等にすることで綺麗に見えます。
主役が際立たないと全体がぼやけてしまうので、その他の線が主張しすぎないように気を配りましょう。
この法則は横線に限ったことではなく縦線でも同じことが言え、出という文字を例にとっても1画目を長く際立たせることで綺麗に見えます。
この法則は偏とつくりでできた漢字以外の文字を綺麗に書く方法ですので、主役を際立たせるという点にフォーカスして書いていきましょう。
⑧ひらがなは文字のつながりを意識する
ひらがなは難易度が高いとされており、有名なボールペン字講座でも特に力を入れている文字の一つになります。
ひらがなを書くとその形からどうしても丸く子供っぽい印象になってしまいますので、綺麗に書くコツを覚えておくことで落ちつきのあり見やすい字が書けるでしょう。
ひらがなを綺麗に書く方法として、離れた線でもつながっているイメージで書くことで、字全体に流れができ効率的に上達できます。
つながりを意識する練習方法として、ひらがなを一筆書きで書くと流れのあるボールペン運びが身につきます。
一筆書きでバランスの取れた字が書けるようになれば、同じ動きをしながら線と線を離して書くことで綺麗な字が書けるでしょう。
【ボールペン字のコツ】文章全体のバランスを整える
文字のバランスを整えられるようになったら、次は文章全体のバランスを取る方法について学んでいきましょう。
ボールペンで綺麗な字が書けるようになっても、文字の集合体である文章のバランスが取れなければ全てが台無しになってしまいます。
文章全体のバランスを整えるコツは、大きく2つあります。
- 漢字は大きく、ひらがなは小さく書く
- 文字と文字の間を均等にする
文章のバランスが取れるようになったら見違えるように綺麗になりますので、これから解説するポイントをしっかりとおさえていきましょう。
①漢字は大きく、ひらがなは小さく
文章は様々な種類の文字の集合体で、その大きさを書き分ける方法さえ覚えておけば綺麗な文章が書けます。
ここでは文字を漢字とひらがな、カタカナに分けて解説していきますね。
まず漢字は日本語の中でも画数が多く線と線の隙間が小さくなりがちなので、綺麗に書くために割合を一番大きい10とします。
次に一番多く使用されるひらがなは画数が少なく漢字よりもゆとりが持てますので、漢字の10に対して8と少し小さく書きましょう。
最後にカタカナですがひらがな同様に画数が少なくなっていますがひらがなと差をつけることでさらに文章全体が締まって見えますので、カタカナは6と一番小さく書いていきましょう。
この比率はどのボールペン字講座でも教えられている綺麗に見せる比率ですので、書き分けられると飛躍的に上達できるでしょう。
文章は長文になればバランスを取るのが難しくなりボールペン字は字幅が一定で誤魔化しが効かないので、10対8対6の法則を忘れずに書くことが重要です。
②文字と文字の間を均等にする
文章を綺麗に見せる方法として文字と文字の間を均等に保つということがポイントになりますが、多くの人が綺麗な字を書きながら文字の間隔を適切に取れておらず汚く見えてしまっています。
せっかくボールペン字を練習しても文字の間隔を適切に取る方法を知らないだけで、文章が汚く見えてしまうのはもったいないですよね。
文字と文字の間を均等にと言っても、開きすぎてもいけませんし狭すぎてもいけません。
読む人がスラスラと読めるようにと意識して均等に間を開けるようにしましょう。
ボールペン字の練習方法
ここまでは文字を綺麗に見せるコツを解説してきましたが、ここからは具体的にボールペン字を学んでいく方法について解説していきます。
どの方法もメリット・デメリットがありますので、自分に合う方法を見極めていきましょう。
無料のボールペン字講座や練習サイトを利用する
無料のボールペン字講座や練習サイトを使用する最大のメリットは、無料でボールペン字の練習ができるという点です。
市販されている練習帳やボールペン字講座はどうしても費用がかかってしまいますが、無料のボールペン字講座や練習サイトは費用がかからず気軽に始められます。
注意点としては効率的な上達に重点をおいたカリキュラムがなかったり、講師のアドバイスや添削がなかったりするため自己流になりがちという点です。
また、無料で始めやすいメリットはいつでも辞められるというデメリットにもなり、継続力のある意思の強い人でないと続けていくのは難しいようです。
無料のボールペン字講座やおすすめの練習サイトはこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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ボールペン字の見本を作成してなぞり書きする
ボールペン字の見本を作成してなぞり書きをする方法の最大のメリットは、お手本を自分好みに作り上げ練習できる点です。
自由にお手本を作れるので名前だけ上達したいなど特定の文字の書き方だけ学びたい人には、便利で手っ取り早い方法と言えるでしょう。
自分でボールペン字のお手本を作成する際の注意点としては、字を綺麗に書く基礎ができず一過性の上達になってしまう可能性がある点です。
自分でお手本を作成すると練習しなければいけない基礎が分からず、長い時間練習したとしても思うように上達しないこともあります。
また、無料のボールペン字練習帳と同じように、教えてくれたりアドバイスをくれたりしてくれる人がいないので自己流になってしまいます。
自分で好きなボールペン字の見本を作成したり練習できたりするサイトはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
きれいなボールペン字を身につけるためには、理想となる見本が必要です。そこで今回は、9種類のお手本サイトを比較することで、好みの見本を見つけていきましょう。きれいな字のお手本を目的別に紹介しているので、きっと理想の字と出会えるはずです!
ボールペン字練習帳やドリルを使う
ボールペン字練習帳やドリルを使用するメリットは、ボールペン字を上達できるカリキュラムが組まれており効率的に学習できるポイントが解説されている点です。
また、一般的な書店やネットショップでも安価に購入できるので、手軽に始められるメリットもあります。
注意点としては綺麗な字を書く方法を学べますが細かい点や分からないことを聞ける人がおらず、正しい理解できず間違った癖がついてしまう可能性がある点です。
気軽に始められますが自分の間違いを自分で正さなければいけませんので、手間が増えて面倒くさくなりがちです。
ボールペン字講座を利用する
ボールペン字講座を利用するメリットは豊富にあり、素早く上達できるカリキュラム構成やプロの先生による添削など受講生をサポートする体制が整っています。
また、受講料を支払うことで学習への意識が高まり、モチベーションが途中で失われたりしません。
ボールペン字講座の中にはDVDなどの動画教材でプロの書家が書いている様子を見ながら学習できるので、自分の書いている姿勢や手の動きと比べやすくなっています。
注意点としては他の方法より費用がかかるので、利用したいボールペン字講座の受講費用を調べて支払いに問題がないか確認しましょう。
おすすめのボールペン字講座はこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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ボールペンの正しい持ち方
ボールペン字の練習方法を解説してきましたが、書くための基礎ができていないと思うように綺麗な字が書けません。
ボールペンの正しい持ち方のポイントは、大きく3つあります。
- 親指・人差し指・中指の位置を意識する
- 3本の指の力加減を調節する
- 薬指・小指は軽く曲げて安定させる
基礎の基礎であるボールペンの持ち方を学ぶことで効率的に上達できますので、しっかりと覚えていきましょう。
①親指・人差し指・中指の位置を意識する
ボールペンの正しい持ち方として一番初めに覚えておかなければいけないのは、親指、人差指、中指の正しい位置です。
覚える位置は2種類あり、「ペン先からの位置」と「3本の指の位置」になります。
ペン先からの位置は近すぎると自由が効かなくなり、遠すぎると力が入り辛いのでペン先から3cmを目安にボールペンを持ちましょう。
次に3本の指の位置ですが、ボールペンを持った時に指の間が均等になるように調節すると、力が均等に入りペンを動かしやすくなります。
ペンの先端側から見た時に親指と人差指、中指を結んだ線が三角形になると理想的なボールペンの持ち方になるので、文字を書く前にチェックする癖をつけましょう。
②3本の指の力加減を調節する
ボールペン字の持ち方を変えると余計な力が入ってしまいますので、なるべく柔らかく持つことを意識しリラックスして持つことが重要です。
ボールペンを持つ時によくありがちなのが、特定の指だけ力が入りすぎて、字のバランスが崩れたり持ち方が自己流になったりしてしまうことです。
力が入りすぎている指は赤くなりますので、逐一確認しながら力が入りすぎている指を緩めて書き始めましょう。
③薬指・小指は軽く曲げて安定させる
ボールペンを持つ指だけに集中していても、綺麗な字は書けません。
薬指や小指も字を書く時に手を安定させる重要な役割を持っていますので、形や力の入れ方を覚えておきましょう。
薬指と小指は適度に曲げることが重要で、掌に適切な力が入るようになり、ボールペンを持つ3本の指が安定します。
一人一人指の長さが異なるため薬指と小指の曲げ方は一概には言えませんが、掌に適度に力が入りボールペンが自然に安定する曲げ方を探してみましょう。